日曜日, 9月 09, 2018

眼の健康とPCディスプレイ ― その3 ― やはり視距離と面積の関係が最重要

このタイトルの前回記事まではディスプレイ表面の性質に関して目の疲労に及ぼす効果を考えたり、いろいろ試して見たりし、結局光沢塗装に落ち着いたわけで、それはそれで結構、効果があったように思いますが、それでもやはり効果は部分的で、せいぜい全体の10~20パーセント程度ではなかったかなと思います。それでついに、最初から気になってはいたものの、対策が面倒なために今まで放置していた問題に対処してみました。それはディスプレイと眼の距離の問題です。
 実は、現在のPCディスプレイは27インチなのですが、それ以前は19インチでした。普通PCディスプレイの距離は眼から40cm以上とされていたように記憶しています。ところが現在の机は奥行きが小さいため、PCディスプレイを眼から40cm以上に離すには机の端まで離す必要があり、実際にぎりぎりの端まで離してはいました。しかしそれが27インチになり面積が大幅に増加するとさすがに光の刺激が厳しくなり、圧迫感を感じましたが、何分場所も狭いし机も変えられないので板を使って多少ごまかす程度で今までしのいできたというわけです。しかし視力自体も低下する一方で、前回の表面塗装のような効果も試して多少の効果はあったものの、せいぜい冒頭のとおり、10~20パーセント程度でしょう。

そこでいよいよ思い立ってディスプレイをさらに離す工夫をしてみました。その方法は、私の場合、たまたまこれも部屋の狭さゆえのことですが、机の向こう側に本棚を配置して使用していたのです。その本棚の棚に合わせて板で橋を渡してその板橋の上にディスプレイを乗せることにしました。
これで結果的に視距離を70cmにすることができました。やはり効果は他の要因に比べて大きいですね。単に光の量だけではなく、視角や視差の要因大きいことは当然ですが。前回の表面塗装の効果が15パーセントくらいとすれば、40~50パーセント位の効果はあるように思います。
結論として、27インチのディスプレイでは少なくとも60cmは必要でしょう。私の場合は今の70cm程度が限度のようです。もちろん前回の表面効果も大きいし、その前のダイナミックレンジの効果も大きいでしょうね。ダイナミックレンジの効果は有機ELに期待したいところですが、ネット検索してみたところ、PCディスプレイではまだ発売されていないようで残念です。テレビよりもこちらの方を優先すべきだと思うんですがね。

月曜日, 3月 05, 2018

散歩またはウォーキングの効用 — 免疫力とストレス

散歩とウォーキングとはまた違うのでしょうが、どうもウォーキングという英語を使うのは気がすすみません。とはいえ医学的な効用などを云々する場合はウォーキングといった方が適切そうだし、ウォーキングシューズなどになると日本語は使えないというのももっともです。ここで、ついでに余計なことを言うと、「リスペクトする」というあまりにも耳障りな言い方だけは断固拒否したいですね。だいたい日本語でパ行の音はあまり良い意味の言葉には入らないと思うのですが。あ、散歩にはパ行が入っていましたか(笑)。
 
さて、最近ネット情報でウォーキングによる免疫力強化についての専門家サイトによる記事を見ました。それによるとウォーキングで免疫力が向上できるので毎日歩くことは非常に良いことだが、一定の限度を超えると逆に免疫力が低下するとのことでした。最初この記事を読んだときは少々反感を感じてしまいました。というのも当方、もともとスポーツには殆ど縁がないものの歩くことだけは好きで、買い物などの用であってもいったん外に歩きに出ると大抵は往復で2時間くらい、時には3時間くらいも歩くことが多く、1時間以内では物足らない場合が多いのです。そういうことで、この種の研究方法や統計手法などに文句をつけたいような気持もあったのですが、その数日後に多分、正味で3時間ぐらい歩いたと思われる日があったのですが、確かにそれ以前の記憶も含めて3時間程度も歩いた後の疲労感は必ずしも気持ちの良いものではなく、かなり不快な場合も多かったことに改めて気づきました。足腰の疲れはどうということもないのですが、身体の調子や気分的な疲労感、さらには目の疲れがかなり、時にはどっぷりと溜まっていることが多かったことに気づきました。特に寒いときには風邪の引き金になったり、お腹の調子が悪くなったりしていたようです。そういえば、もう十年以上も前の話ですが、顔面神経麻痺にかかった時も寒い中を長時間歩いたことがきっかけだったように思われます。

以下はネットの記事で読んだことではなく勝手な想像ですが、歩きすぎによる免疫力低下というのは精神的なストレスにも起因するのではないでしょうかね。というのも歩くということは一方で気晴らしになり、思索にインスピレーションを得るきっかけにもなるものですが、他方で精神的なストレスもそれだけ溜まるものです。特に東京のようなところではまず車に気をつけなければならないし、歩ける道も限られます。それにたいていの時間は自転車が無遠慮に歩道を走り回っています。人がすれ違うことがやっとという狭い歩道にでも平気で、時によっては二人が横並び運転しているのに遭遇することもしばしばです。加えて人同士のすれ違い方、場合によっては譲り合いどころか邪魔しあいになるときもありますね。これはまあ、お互い様なのでここではこれ以上は言わないことにしましょう。もう一つ、特に東京では道路が不規則で道を間違えやすいことも挙げられます。このリスクは東京の場合、京都や大阪に比べて格段に大きいですね。これは起伏と坂道が多いことにも関係しています。坂道自体には潤いがあって楽しいもので、特に見晴らしのよい広い坂道を下るときは例え都心の低い坂であっても何か下界に降りてゆくような、山を下山するような感動を覚えます。しかし巨大なビルが密集した見晴らしの悪い坂道は道を間違えるリスクも大きく、ストレスが加わるように思えます。

というわけで、ストレスの面から考えても散歩に時間をかけすぎるのは良くはなさそうです。とはいっても歩くことの効用は、健康面だけからいっても免疫力だけが目的でもないし、免疫力の強化方法はほかにもあり、入浴で体を温めるという方法ははまず間違いなく良い方法のようです。以前は無精であまり入浴しなかったのですが一昨年の暮れから健康法を意識し出して毎日欠かさず15分間以上の入浴を実行するようになってからは、現実に本格的な風邪を引かなくなったし、ほかの点でも健康増進につながっているように思います。歩きすぎた結果の免疫力低下もこれで何とか補えることでしょう。ありがたいことです。結局はなんでも程々に、というところでしょうか。