月曜日, 12月 12, 2011

タブレットPCの良いところ

10インチのタブレットPCを購入して一週間程が過ぎた。

まずPC作業の補助として、PDFの翻訳原文やOFFICE系ファイルなどをタブレットに表示させるという当面の目的では実際に使って見ることができ、これは正解だった。大画面のデスクトップ型ディスプレイやマルチスクリーンに並べて表示させるよりも、ずっと見やすく操作しやすいと思う。その理由はおもに次の2つだといえる。

1.画面の位置。机の上に本やノートのような状態に置くことができるということ。
2.画面の精細さ。デスクトップディスプレイに比べて、大きさの割に解像度が高いこと。

つぎに、パスワードを入力する程度の事以外は、タブレットで入力する作業は、しばらくできなかった。しばらくは日本語入力ができるかどうかも分からなかったし、第一メモ帳のようなアプリケーションがプリインストールされていなかったからである。

ただ、AcerのこのタブレットではGメールが既定のメールソフトになっていて、Gメールの下書きをパソコンと共用できるメモとして使用できるという、前回の記事で書いた野口先生のアイデアは使えそうで、せいぜい利用したいと思っている。

昨日になってやっと、最初から日本語入力システムが入っていることが分かり、使ってみたが使いづらく、ATOKの評価版をダウンロードせざるを得なかった。また無料のテキストエディタをダウンロードし、パソコン作業に使っている机ではなく、畳の部屋でテレビを前にしながらテキストの入力を試みた。

実際にはキーボードをUSBでつないでやってみたが、予想外に良い感じである。少なくともデスクトップPCでの作業に比べて、紙に手書きしている感覚に近いと思われる。多少ともクリエーティブな作業、自分の考えをまとめるような作業の場合にはこちらの方が良いような気がする。

なぜかと考えてみると、やはり、上述の1.や2.のような要素も大きいが、それに加えて次のような違いが考えられる。

3.入力する場所と画面が距離的に近いこと。

これも結構重要なことだと思うのである。
普通、パソコンを使うにはブラインドタッチを覚えることが前提とされる。通常のデスクトップのディスプレイで効率を上げるにはそうせざるを得ない。

ノートパソコンではキーボードとディスプレイがずっと近くなる。ただ個人的に、ノートパソコンは殆ど使ったことがなかったのでこれまで気がつかなかったのだろう。

もちろんノートパソコンでもタブレットでもブラインドタッチはできる方が良いに決まっているが、距離的に入力画面に近く共に目に入るのは好ましいことなのだと思う。マウスを使わずに指を目的に位置にもってくるということも同じ意味で好ましいことだといえる。

以上の中でも、紙や画面を机上に広げて、下を向いて書いたり入力したりするというのは最も重要なことではないだろうか。

一般に、物事を考えながら文字を書いたり入力したりする場合は、下を向くほうが集中できるのではないか。そして紙なり、画面なりから眼を解放する場合は顔を上げて遠くを見たりする。その方が自然なのではなかろうか。デスクトップのパソコン画面ではそれが逆になる場合が多いのである。

教師や学者が学生に講義する場合は、伝統的に黒板の類を使うものだが、自分自身の研究では机の上に本やノートをおいて作業をするのが普通であった。個人的な研究室や書斎に黒板などをおいて研究する研究者の話などはあまり聞かない。

以上のような次第で、タブレットPCには結構期待している。

★縦書きのテキストエディタが欲しい。
★産経新聞のandroid版と同じような仕様で、内容の優れた新聞を安い価格で読みたい。
(今ちょっと思い出した要望)

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