月曜日, 6月 25, 2012

初めてのノートPC、眼のためにはひとまず正解。次に、何か眼によいサプリメントはないものか?

(PCやモバイルなどとのつきあい方、特に眼の健康との関連などを中心に、何度か、このブログで書いてきました。この記事に興味を持たれる方は是非、少し以前の関連記事もお読みください。)


この種の記事で前回だったか、その前だったか、今後はノートパソコンをメインにしてPC作業してゆくつもりであることを書いた。今月の初めにそれを実行に移し、パソコンを使い始めて以来始めてノートPCを使い始めた。これまでノートPCを使わなかった理由はまず価格の問題だったが、他にできるだけ大きなディスプレイが良いと単純に思っていたこともあるかもしれない。一種の欲張りである。

(特に位置と角度の問題に関して)
現在のところ、ノートPCに期待したところの一番のメリットは間違いなく得られたようだ。姿勢による疲労と眼そのものの疲労が、デスクトップPCのディスプレイだけを見ていた頃に比べてずっと楽になったように思う。この間、一時的にタブレットを併用していた。たとえば翻訳作業の際に、PDFの原文をタブレットに表示させ、PC用ディスプレイの手前に、ちょうどキーボードとディスプレイの中間にノートPCのような角度で設置して、上のPCディスプレイに入力用のソフトなどを表示させ、右側のもう一つのディスプレイに他の資料などを表示させていた。この場合もタブレットを使わなかった時に比べて、かなり楽になっていたと言える。


タブレットに関心を寄せたきっかけは昨年、携帯電話の機種変更をした事が一つのきっかけになっている。というのは、携帯の機種を変更した結果、カメラの質が格段に向上していた事とともに画質が印刷画面以上に精細になっていることに感動し、タブレットにもこの程度の画質を期待したことにもある。とにかく読みやすい書体がきれいに表示される事が眼の疲労を軽減する条件の一つだろうと考えていたもので、タブレットもこれに近い解像度(普通言われる画素数の意味ではなくDPI、つまり画素の小ささ)であるなら、ずっと見やすいだろうし、もちろん見る角度の問題もある。しかしタブレットでは、どうしてもメインの作業に使うわけにはゆかず、ノートPCを考えていた次第である。


ノートパソコンを導入して半月ほど使用してみた結果、見る角度と位置の問題では期待どおり、デスクトップのディスプレイに比べて格段に楽になったと言える。もちろんこれには個人的な問題、体質や体格の問題と関係する面も大きいことは承知している。


長時間PCのディスプレイで文字を見ていると目が疲れるのは誰でもそうだが、特に私の場合、最近は上下に二重に見えるようになる現象に悩まされていて、それが特に真正面に近い位置の画面を見据えながらの作業に起因しているのではないかと推測するに至ったのだが、それが証明されたように思われる。個人的な要素は大いにあるとは思うけれども。もちろん、長時間の使用で視力が低下するという現象が全くなくなったわけでもないけれども、少なくとも二重に見えることが少なくなった事によるメリットは大きいように思う。


(特に解像度の問題に関して)
ただ、画面の精細度については、だいたいデスクトップPCのディスプレイとはそれほど変わらないようで、これはちょっと期待はずれだった。今回初めてノートPCの基本サイズはおおよそ15.6インチで横長の「解像度」(個人的に、この縦横の画素数が解像度とされているのには違和感がある)にほぼ統一されていることがわかり、17インチも同じような縦横比で統一されていることがわかった。個人的にはもう少し縦の長さがあれば文字をもっと大きく表示させられるのだがという印象を持つ。

(フォントの問題)
私の場合、もうパソコン初心者ではないが、フォントに関する知識、とくにアンチエイリアスに関する基本的な知識を得たのは比較的あとの事である。最初の頃はもっぱらソフトに付属するヘルプで使い方を勉強したのだが、フォントに関する知識はあまりそこからは得られなかったように記憶している。フォントに関する知識はもっぱらメールマガジンとか、ネットに散在する親切なサイトやブログなどから得たように思う。しかしフォントに関する知識は初心者にとってきわめて大切なものである筈だ。


今回のノートPCは東芝製だが、付属のマニュアルやPCの初期画面はきわめて初心者向けに構成されている。初期画面にはパラちゃんという風船のようなキャラクターが動き回り、子供相手のような話し方で説明をする。しかし、初心者、特に年配の初心者にこそ重要だと思われるフォント、なめらかに表示できるアンチエイリアスに関する知識など、全く触れていないというのはどうしたことだろうか?付属しているインターネットエクスプローラにしてもそうだが、「パソコンで見るマニュアル」で表示されるのは小さくざらざらとした、初心者や特に年配者には不親切なフォントなのである。


年配者をターゲットにしている側面もあるアンドロイドなどのタブレットPCがフォントを重視しているように見えるのは、その意味で正しいと言える。

(その他の問題とまとめ)
基本的な問題としてノートPCに期待した根拠と言えば、2011/12/12の記事に書いた内容のとおりだが、特に次の箇所を、ここにもう一度引用したいと思う。
「一般に、物事を考えながら文字を書いたり入力したりする場合は、下を向くほうが集中できるのではないか。そして紙なり、画面なりから眼を解放する場合は顔を上げて遠くを見たりする。その方が自然なのではなかろうか。デスクトップのパソコン画面ではそれが逆になる場合が多いのである。
教師や学者が学生に講義する場合は、伝統的に黒板の類を使うものだが、自分自身の研究では机の上に本やノートをおいて作業をするのが普通であった。個人的な研究室や書斎に黒板などをおいて研究する研究者の話などはあまり聞かない。」

ここで言っていることの一つは、文字を読んだり書いたりする場合のように近距離の対象を注意してみる場合、人間の姿勢は下向きに近いのが自然であり、正面を見るのはある程度遠距離の場合が多いのが自然な状態ではないかということである。これが正しいとすると、せっかく入力作業用にノートPCを据えても、その向こうにさらに参照用のデスクトップディスプレイの画面があり、さらに右側にもマルチスクリーンのデスクトップディスプレイがあるのでは、あまり遠くに眼をやることもできないのではということになる。しかし、これは仕方のないことで、まだ真正面が巨大なディスプレイでふさがれているより、マルチスクリーンで分断されている方が救いがあるように思われる。仮に、三つのソフトによる三つの画面が必要な場合、巨大な画面にすべてが表示されるよりも、それぞれの画面が別々のディスプレイで表示される方が自然で眼にも良いのではないかと思う。


(スクロールの問題)
もう一つ、眼のために良くないと思われるPC画面の特徴に、これも文字の場合だけだが、縦のスクロールがある。PCでは殆どの場合横書きなのでスクロールは縦方向になるが、この横並びの文字列が上下方向にスクロールされる場合の視覚の混乱が視力と注意力の低下につながっている事は容易に推察できる。事実スクロール時の認視の混乱が原因で生じた読み間違いなど、きわめて重要なミスを犯したことがしばしばあるのは私だけだろうか。

この問題は縦書きを横にスクロールする場合にも生じる問題であろうと思われるが、しかし、伝統的に昔の巻物は横スクロールであった。これはネットでも調べてみるとわかるが、横書き文字の巻物でもそうだった。聖書の死海写本の写真などを見ても横スクロールになっている。まだよく考えていないけれども、どうもスクロールは横の方が自然な感じがする。もちろん横書きが主流の現在、縦のスクロールは避けることができないし、それに横スクロールが加わるとなおさら不便であることは当然である。


(眼によいサプリメントはあるだろうか)
数ヶ月前、置き薬のセールスマンに説得されてあまり聞いたことのないアミノ酸のサプリメントを購入してみた。運動能力を高めるというので、関係あるかどうかはわからないが、当時特に眼の事で悩んでいたこともあり、眼に何らかの効果があればもうけものと思ったのだが、短期間ではあったが効果がないものとしてそれは打ち切った。

現在のところ2,3年前から冷凍のブルーベリーを欠かさないようにし、ナッツ類とともにヨーグルトに混ぜて朝食代わりにしているが、まあ気休め程度だろう。

今回、スピルリナと、試しにコラーゲンを某所に注文して送られてきた。スピルリナはクロレラのような藻類で、錠剤に固めたものである。これは過去に一度利用していたことがあり、感触は良かった。一度その代替にクロレラを試したことがあったが、これは体質に合わず、消化できなくてもうこりごりである。スピルリナにはフィコシアニンという青い色素が多いというので、同じ青い色素で名前も似ている、ブルーベリーのアントシアニンと同じ効果があるのではと期待して調べてみたが、そういう記事は見つからなかった。しかしまあ栄養バランスということで、眼にも良いだろうという意味で、勧められる某所の宣伝に期待して購入した次第。コラーゲンも眼に悪いはずはないだろうとの期待である。


送られてきた箱の中にヒアルロン酸の効能を説明したビラが入っていた。それによると、眼の硝子体の形を保つために欠かせない物質とある。硝子体の形を保つと言うことは、アントシアニンの効果よりもむしろ当面の当方のニーズに合っているように思われる。改めてネットで調べてみると、ヒアルロン酸を主成分とするサプリメントの広告は多数あり、テレビなどで老化防止と美容の効果をうたって宣伝している某栄養剤もヒアルロン酸を主成分にしていることに始めて気がついた。これではなんとしてもヒアルロン酸を試してみる他はあるまい。何しろ眼の健康の問題は死活問題と言えるほど切実な問題なので。