月曜日, 3月 18, 2013

ウクライナからのアクセス

最初、「はてなダイアリー」でブログを始めてから成り行きでブログの数が増えてしまい、現在それ以外に「ブロッガー」で三つと「FCブログ」で一つ、合計五つのブログを公開するという始末になってしまいました。いずれのブログにもアクセス解析を設置していますが、これも成り行きで二通りのアクセス解析が設置されています。はてなダイアリーには「はてなカウンター」を設置した後、あとからブロッガーの三つのブログとともに非常に高機能のグーグルのアナリティクスを設置しました。しかし、かなり後になってから、ブロッガーには最初からアクセス解析が組み込まれていることが分かり、これらも二通りのアクセス解析が設置されている状態になっています。もう一つのFCブログの方は、かなり後から始めたブログですが、これは最初からアナリティクスを設置しただけだったのですが、次に述べるようにアナリティクスのデータに問題があるように思われたので、最近になって、はてなカウンターを設置し、比較するようにしてみました。ブロッガーには、アナリティクス以外のカウンターを任意で設置できないみたいで、はてなカウンターを設置してみましたが、機能しませんでした。


という次第で、かなり最近になるまでグーグルのアナリティクスのみを参照していたのですが、ブロッガー組み込みのアクセス解析が見られることに気づいてから、こちらはアナリティクス程の高機能ではありませんが、見やすいので、こちらも見るようになり、その結果、アナリティクスの結果とかなり差があることに気づいたのです。


ブロッガーで公開しているブログのひとつで「意味の周辺」というブログの解析を見ていたのですが、アナリティクスでは表示されたことのないウクライナという意外な地域からのアクセスが相当にあったのです。さらに見て行くにつれ、アメリカも含め、外国からのアクセス全体が予想を超えて多くあり、また日本を含めたアクセス数全体もアナリティクスのデータよりも多い場合が多いのです。


最初はウクライナ、スペイン、トルコ、アフリカ諸国といった特定の国々からのアクセスが検出されないのかなとも思ったのですが、よく見て行くとアメリカからのアクセスも大幅に異なるようです。同じ「意味の周辺」のデータですが、全期間中のアメリカからのページビューが、ブロッガー組み込みの解析では300程であるのに対して、アナリティクスのデータでは訪問数で15しかありません。


さらに詳しく言えば、スペインやドイツなど、数的には少なめですが、アナリティクスでもある程度は検出されているのに対し、少なくともウクライナとロシアはまったく検出されていないという傾向があります。数量的にはウクライナがアメリカに次いで突出しているのですが。


グーグルに問い合わせたところ、国を識別するのはどのツールでも難しく、どのツールのデータが正しく、どちらが間違っているともいえないということでした。ネット検索でその方面の解説記事を当ってみたところ、確かに地域を正確に特定するのは困難なようです。ただ、今回の当方のケースでは、地域を間違えているというよりも、検出漏れという方が当たっているように思われます。アナリティクスでは外国からのアクセス数全体が極端に少なくなっているからです。日本全体のアクセス数はだいたい一致している場合が多いようですから、これは外国から、特にロシアやウクライナからのアクセスが検出漏れになっている可能性が高いように思います。


そんなことを考えていたところ、昨夜NHKテレビの特集でチェルノブイリ関連の放射能汚染問題の現状を報告する番組を見て、ハタと気づきました。これは主としてウクライナとベラルーシからの報告だったからです。上記の問題は「意味の周辺」というブログで確認したことだったのですが、おなじブロッガーで作成しているこちらのブログで、福島の原発事故後の数か月の間に、放射線リスクの問題を扱った記事を何度か書いていましたが、ウクライナからのアクセスはその記事へのアクセスがきっかけだったのではないか、ということに思い至ったわけです。調べてみた結果、確かにこちらのブログでも、全期間でウクライナからのアクセスがかなりの割合でありました。ただ、ブロッガーの解析ではアナリティクスのような詳細な解析はできないので、ウクライナからのアクセスが多かったのはいつごろだったのかということまでは判りませんでした。それにしても、ああいった記事をウクライナからアクセスして見てくださっていたということが分かり、少々感動した次第です。多くは現地在住の日本人の方だと思いますが、それにしては、私のブログにしては多めの、外国からのアクセスです。


そういった方々が、そのブログのその種の記事にアクセスした後にそのページにリンクされた私の別のブログにも興味を示してくださった結果、「意味の周辺」その他のブログにもウクライナからのアクセスが多くなったということではないかと思われた次第です。


私はもちろん、放射線医学の専門家でもジャーナリストでも、活動家でもなんでもなく、放射線問題について調べたのも当時の一時期だけで、ソースもインターネットだけでした。ただ、当時は結構ていねいに調べたり検討したもので、その結果放射線リスクに閾値があり、その閾値も結構高い値で、年間100ミリシーベルトの基準では十分に閾値内に入っているということの確信が得られた時点で、それ以上はこの問題について調べるのはやめ、ブログでもその種の記事もあまり書いていません。もともと数字が苦手なので、今ではベクレルの数値を見てもあまりピンときません。また原発問題やエネルギー問題についてもあまり考えたりすることも、独自に知識を仕入れようとしたりすることもなくなりました。


ただ、「発見の発見」というブログでは、科学上の問題として最初のころからCO2温暖化論を取り上げて記事にしてきましたが、これも今はCO2温暖化説が間違いであることの認識がかなり広まってきたようで、殆ど科学の問題というよりも政治問題に絞られてきた感があり、あまりブログの記事にする機会もなくなってきたようです。


もちろん、原子炉内が現在どのような状態になっているかがまったくわからないという現状で、放射線リスク問題にもエネルギー問題にも全く関心を失ってしまうことは許されないことですが、時々入ってくる情報から、少なくとも原発事故現場に近い一定地域以外ではまったく放射線リスクについて心配する必要はないと思っています。この認識はすでに多くの分別ある一般人にほぼ共通していることではないでしょうか。脱原発に向けて活動されている多くの活動家やジャーナリストの方々を尊敬していますが、そういった方々の中にも、いまだに閾値説を全面否定し、過剰にリスクを強調する人たちがおられるのは本当に残念な気がします。先般、このブログの記事にも書きましたが、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」です。


昨夜のテレビ番組、ウクライナとベラルーシからのレポートでもやはり、閾値以下の放射線を危険だとする立場と安全とする立場との葛藤が中心テーマであったようです。ただやはりこの種のテレビドキュメンタリー番組の常で、きちんとしたデータの調査よりもイメージ的な訴えや、相互の単なる断定や主張の繰り返しで終始していたように思います。相も変わらず、誰かもわからない女性患者が治療を受けているシーンを流したりしたり、現場とは何の関係もない気の滅入るような音楽を付けたり。もうそろそろこのようなドキュメンタリー番組の手法は時代遅れと思われるようになって欲しいものです。


全く関係のない二つのテーマでこの記事を書くことになってしまいました。ここで最初のテーマに戻ります。


FCブログの方も、アナリティクスの解析を見てきましたが、以上のような次第で、改めて新たに「はてなカウンター」を設置してみました。こちらも外国のアクセスについてアナリティクスとの差において、ブロッガーの解析と同様の傾向を示していると言えます。今のところ外国と言えばアメリカだけですが、明らかにアナリティクスでは検出していない数のアメリカからのアクセスを検出しています。このことからも、やはりグーグルのアナリティクスでは全体のアクセス数、特に外国からのアクセス数の数え落しが大きいという蓋然性が高いように思われます。


素人考えですが、アナリティクスの場合あまりにも多くの詳細項目を解析しているために検出確率が犠牲になっているのではないでしょうか。場合によっては詳細な解析ができないようなアクセスを数え落としているのではないかとも思えるのですが、もちろん専門的に理解しての推測ではありません。


いずれにしてもアナリティクスの詳細な分析機能は商用目的には非常に有効で有用なツールになると思います。ただ、日本国内で外国からのアクセスを地域的に、正確に捉えるには適さないということになるでしょうか。