土曜日, 11月 26, 2011

科学の神様

NHKの番組で「アインシュタインの眼」というのがある。また以前から「ダーウィンが来た」という生物の生態を紹介する番組があり、一時、見ていたことがある。こういったように科学や生物の番組のタイトルに、このような超有名な科学者個人の名前を安直に使うのは非常に良くないことだと思う。

昔、教養物理の先生が講義中によく言っていた発言が頭に残っている。「科学では神様を作ってはいけない」。

まさに現在なお、ダーウィンとアインシュタインが科学の神様になっている。テレビなどのマスコミがそれを助長している。このような一般向けのテレビ番組などがなくてもこのような神様を作る傾向はアカデミズムの中にもあるように言われている。その傾向をマスコミが拡大、助長してゆくことは報道の使命を放棄するものではないのだろうか。

アインシュタインの眼は科学の神様の眼ではないし、ダーウィンが来たから生物進化の事実が明らかになったわけでも、すべての生物の生態が明らかになるわけでもない。

少なくともこの2つの番組タイトルは止めてもらいたい。今彼でも変更するようにお願いしたい。


11/29 追記
もちろんアインシュタインやダーウィンを讃えてはいけないとか、称える番組があってはいけないなどと言えるわけはない。ただ、ダーウィンともアインシュタインとも直接関係のない内容の番組に安直にこういう個人名を使うことは良くないことだと思うのである。

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